3Kと呼ばれる理由とは
3Kという言葉
3Kという言葉はもともと高度経済成長期以降、バブル経済期の日本で使われだした言葉です。きつい汚い危険の頭文字のKをとった言葉で、戦前や戦後の混乱期と異なり経済的に豊かになった日本では、3Kに当てはまるような仕事に就職したがる若者がいなくなり、人集めに苦労することが多かった状況を表すためにこうした言葉が生まれました。日本がまだ貧しい時代に少年期や青年期を過ごされた方であればハングリー精神も大きく、3Kの仕事であっても収入を得るために一生懸命取り組まれることが多いです。しかし、それなりに日本が経済的な豊かさを手に入れて以降、少年期や青年期を現代的な豊かさのもとで過ごされた方であれば、大人になったからといって急にきつく汚く危険な仕事に就けと言われても嫌がるのは自然なことでしょう。
そして介護職も世間一般的には3Kのイメージを持たれている仕事です。より介護職の仕事を理解するためにも、どうしてそのようなイメージを持たれているのかを理解しましょう。
介護職のきつい
どんな仕事でも特に仕事に慣れるまではきついのは当然のことと言えますが、介護職は肉体労働のシーンが多いため、疲労を感じやすくそこがきついと思われる一番の理由と言えるでしょう。寝たきりの方の入浴補助や、ベッドから車椅子への移動などは体格の良い男性にとっても結構な負担のかかる力仕事です。
また介護職の仕事で平日勤務の週末休みで完全週休2日制という職場はほとんどありません。どうしてもシフト制の職場が多くなってしまうので、週末休みの家族や友人と予定を合わせづらくきつさを感じる方も多いようです。
介護職の汚い
汚いという観点で言えば、確かに要介護者の方の排泄のサポートなども行わなければならない介護職の仕事はお世辞にも綺麗とは言えないでしょう。また排泄をトイレやオムツなどにして頂く分にはまだ良いのですが、認知症が進んでしまっている方の場合ベッドや廊下などで漏らしてしまう場合もあります。その場合は当然介護職の人間がその清掃や消毒など行うのですが、この行為は慣れるまでとてもしんどいかもしれません。
また排泄の世話以外に、食事も手足がうまく動かせない要介護者の方にとっては周囲を汚してしまうことにつながります。当然そのサポートも行っている介護職の人間は汚れてしまうでしょう。
介護職の危険
いくら介護職の仕事と言っても、危険なことに関してはきついことや汚いことほど頻繁には起こりません。しかし身体の弱い高齢者の方の世話をすることが多いので、インフルエンザや感染症などの罹患リスクはその他の仕事に比べると高いと言えます。
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一度自分を見つめ直すもし現在の職場環境に大きな不満や悩みを抱えているのであれば、自分がどういった点に不満や悩みを抱えているのか分析しましょう。人間は冷静に自分の悩みのポイントを分析するだけでも気持ちが整理され悩みが解決することがありますし、解決のための行動に移る際にも分析が役に立ちます。